Episode 1 社会人大学院生になっちゃう
このブログは、31歳の社会人お兄さんが大学院に入学し、社会人大学生として卒業までの2年間を徒然なるままに記録するものである。
2月。この時期の不意な上司からの呼び出しは精神を揺さぶる要因の一つである。
3月度決算で4月が年度始まりの当社は、2月上旬から異動・転勤の噂が立ち始める。
ターゲットが自分であっても、噂のまま終わることが多いが、予期せぬタイミングで告げられることも珍しくない。
ー 2021年2月5日金曜日 19:00頃 ー
上司「ちょっといい?」
ぼく「なんでしょ」
上司「悪い知らせと爆弾があるんだけど、聞く勇気ある?」
ほら来た。ありますとも。むしろ待ってました。
上司「じゃあまず悪い知らせなんだけど、(中略)という訳なんだ。宜しく」
どうやら工事現場で問題が起きたらしい。正直現場で問題なんて日常茶飯事。特に心揺さぶられる報告でもない。
そうそう、ぼく、建設会社に勤めてる営業職です。総合建設業、所謂ゼネコンとディベロッパーの中間のような、ちょっとニッチな建設会社。
ぼく「それが悪い知らせとは、見くびられたものですね。全然余裕っす」
上司「お、いいね。じゃあ爆弾も聞く勇気ある?」
どうせたいしたことないだろうと高を括ってました。まぁビビってたところで結果は同じなんですが。
上司「お前、4月から大学院生だから。決定ね。」
決定とな。聞くところによると、会社役員からの推薦らしい。それは素直に嬉しい。
決定とは言うものの、勿論入学試験はある。入学金、授業料等を会社が負担することが"決定した"ということ。
入学(予定)大学院は東京の某私立大学院。大学院は研究の専門機関なので偏差値どうこう比べるものではないが、大学で言うと"MARCH"以下"大東亜帝国"以上。つまりそういうこと。
専攻は経済学であり、経済学の中でも実務的なコースを履修することになる。
1学年100人に満たず、その90%が社会人で占める特殊なコース。全国の国家公務員、自治体職員、民間企業人が参加する、かなりビジネスライクな大学院のコースである。
渡された資料を見ると、願書提出が2月中旬。今日(告げられた日)は2月5日。
・・・ん?心の準備期間は?
ぼく「がんばります!」
我ながら立派な企業戦士である。
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そして迎えた本日、願書を提出してきた。
約10年ぶりに入学試験要綱なるものを熟読し、諸々の提出資料を準備。これが少し厄介。
履歴書はそつなく準備出来たものの、これは大学院の入学申込。当然、大学での成果表明が求められる。
『大学の卒業論文(研究)のテーマ及び内容を簡潔に記載してください』
知らん!覚えとらん!
とは流石に書けない。
当時の資料をタンスの奥から引っ張り出し、記憶を探りながらなんとか書き上げて提出。出来栄えはお察し。
他にも卒業証明書、成績証明書、研究計画書、レポート等々、これだけでも日々夜遅くまで仕事をしている身としては中々の手間である。
提出したあとは3月の入学試験を待つのみである。
入学試験は、オンラインでの面接。一般受験だと他にも課題があるようだが、社会人受験だと面接のみで良いようだ。これは助かる。
さて、面接のイメージトレーニングでもしながら、Episode 1の締めくくりとしよう。
この連休には髪でも染めてみようか。
4月には、社会人大学院生になっちゃうのだから。